古今御朱印覚え書

御朱印に関する考察、寺社参拝、拝受した御朱印、昔の御朱印・納経帳などについてのメモ

西国23番 勝尾寺〈文政8年〉

      2017/02/21

文政8年『神社仏閣順拝帳』
西国23番 応頂山 勝尾寺
摂津国島下郡粟生村(大阪府箕面市粟生間谷)

西国23番勝尾寺の納経

西国21番穴太寺を参拝した太郎助は、22番総持寺ではなく23番勝尾寺に向かっています。24番中山寺以西の寺は既に参拝し終えているため、勝尾寺から総持寺、善峯寺を巡り、京都に入るルートを採ったようです。

寺伝によれば、神亀4年(727)この地に善仲・善算という双子の兄弟が草庵を結び、金字大般若経写経の大願を立てて修行をしていました。

天平神護元年(765)光仁天皇の皇子・開成が二人の弟子となり、その遺志を継いで宝亀8年(777)大般若経600巻の写経を成し遂げました。開成皇子は写経を般若台に埋経し、寺域の結界を定めて伽藍を建立して弥勒寺と名付けました。これが勝尾寺の草創とされます。

宝亀11年(780)妙観という比丘が訪れ、白檀香木で本尊の十一面千手観世音菩薩を彫りました。

六代座主の行巡上人は清和天皇の病気平癒の祈禱をして効験があった。そこで王に勝ったという意から「勝王寺」の寺号を賜りましたが、「王」の寺を憚って「勝尾寺」と称するようになりました。

元暦元年(1184)源平の一ノ谷の合戦のために全山焼失しましたが、建久6年(1195)源頼朝の命により伽藍の再建が行われました。

以来、勝運の寺として信仰を集め、鎌倉幕府や室町幕府の将軍や武将が帰依しました。また、西国23番の観音霊場としても多くの参詣者を迎えました。

なお、法然上人は流罪を解かれて讃岐から帰る途中、勝尾寺の二階堂に4年間留まり、念仏三昧の行に入りました。承元4年(1210)夢で中国浄土教を大成した善導大師と会見する奇瑞を得たことから、今も円光大師(法然上人)二十五霊場の第5番ともなっています。

西国23番勝尾寺の納経

順拝帳を見ると、揮毫は右から順に

「奉納経」
「西国廿三番」
「本尊千手観音」
「勝尾寺役者」

中央の朱印は火炎宝珠に千手観音の種字「キリーク」。左下の印は「応頂学侶」のようです。

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西国巡礼の寺 (角川ソフィア文庫)西国巡礼の寺 (角川ソフィア文庫)

勝尾寺の概要

応頂山 勝尾寺(かつおうじ)
現名称:応頂山 菩提院 勝尾寺
異称:弥勒寺
御本尊:十一面千手観世音菩薩
創建年代:神亀4年(727)
開基:善仲・善算、開成皇子
摂津国島下郡粟生村(大阪府箕面市粟生間谷)
宗派等:高野山真言宗

文政8年『神社仏閣順拝帳』
穴太寺 → 勝尾寺 → 総持寺
参拝寺社一覧

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