兵庫県明石市上ノ丸一丁目20-7(Mapion/googlemap)
正月をのんびり過ごして東京への帰途、当初の予定では岡山から新幹線で京都に立ち寄るつもりでしたが、計画を変更して姫路で下車、新快速に乗って明石に向かいました。明石神社で御朱印をいただくためです。
明石神社への初めての参拝は平成19年(2007)1月、まだ旧社殿が残っていました。柿本神社に参拝する途中に立ち寄ったのですが、事前に調べていなかったため、震災の爪痕がそのまま残っている境内にビックリしました。
その後、ネットで明石神社の再建計画が固まったというニュースを見て、いずれもう一度参拝したいと考えていたのです。
2度目の参拝は昨年末。林神社に参拝する前に、明石駅で下車して参拝しました。ちょうど、宮司さんが新年の準備をしているところでした。御朱印について伺うと、対応はしているけれども、普段は市内の他の神社で奉仕しており、朱印もこちらには置いていないとのこと。必要に応じて行き来しているので、事前に連絡して調整できれば、明石神社にて対応できるとのことでした。
そこで、帰京の途中の予定を変更し、御朱印をいただくために3度目の参拝をすることになったわけです。
鳥居。駅から明石神社までは徒歩で10分もかかりませんが、神社へ向かう道が細いため、うっかりすると見落としてしまいます。
すっきりとした印象の白い社殿。
社殿、横から。
拝殿内部。正面に旧社殿に掲げられていたらしい「明石神社」の扁額。
明石市指定文化財「明石城太鼓」。明石城築城当時から太鼓門に置かれ、時を知らせていたそうです。太鼓の内側に、歴代藩主が皮の張替えをした墨書銘があるとのこと。
天保12年(1841)寄進の手水鉢。空襲や震災を乗り越え、すっかり変わってしまった境内に残る歴史の証人です。
御朱印は授与所にて。事前に連絡していましたし、そもそも数日前に話したばかりでしたので、すぐに対応していただけました。
明石神社の御朱印
明石神社の御朱印。上の印が「社務所印」、下が「明石神社」。
ところで、この記事を書くためにネットを調べていたら、最近は艦内神社(軍艦内に祀られていた神社、その艦や艦名ゆかりの神社の御分霊を祀ることが多かったようです)への関心が高くなっているようで、明石神社も工作艦「明石」の艦内神社の本社として名前が挙がっていました。ただ、資料が乏しく、本当に明石神社だったかどうかは確証がないようです。
http://naniwanohuraibou.blog.fc2.com/blog-entry-218.html(ナニワの風来坊/リンク切れ)
進水式には柿本神社の宮司が呼ばれていたとのこと。柿本神社は和歌三神としても古くから名高く、明石を代表する神社として広く知られていましたから、社名はともかくとして実際には柿本神社だったのではないかという気がします。「ほのぼのと明石の浦の朝霧に島かくれ行く船をしぞ思ふ」の歌からも、艦内神社とするには相応しかったのではないでしょうか。
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明石神社の概要
明石神社(あかしじんじゃ)
正式名称:明石神社
御祭神:徳川家康 /配祀:松平直良、松平直明、宇賀之御魂命
創建年代:天和2年(1682)
鎮座地:兵庫県明石市上の丸一丁目20-7
社格等:旧郷社
【御由緒】
明石松平家は越前松平家の分家で、結城秀康の六男で越前大野藩主となった松平直良を祖とします。その子・松平直明が明石藩主となり、明治維新まで続きました。
明石神社は天和2年(1682)、松平直常(直明の子)が城内に徳川家康と松平直良、直明を祀ったことに始まるとされます(兵庫県神社庁のサイトなど)。
ところが、松平直常が藩主となったのは元禄14年(1701)、天和2年は松平直明が明石藩主として入封した年です。とすれば、天和2年に明石城に入った直明が城内に徳川家康(東照大権現)を祀り(家康は直明の曽祖父)、直常の代に明石松平家の祖となる直良・直明を合わせ祀ったと考えるのが妥当ではないでしょうか。本来の名称は東照宮だろうと思われます。
江戸時代は一般の参拝が禁じられていましたが、明治4年(1871)その禁が解かれました。廃藩置県に伴うものではないかと思います。同19年(1886)明石神社と改称、同23年(1890)郷社に列せられます。同31年(1898)明石城一帯が皇室の御料地となったため移転計画が進められ、大正7年(1918)現在地に遷座しました。この時、人丸山にあった護穀神社を合祀しました。
平成7年(1995)の阪神淡路大震災で社殿等が半壊。資金面での問題があったようで、再建は進みませんでした。しかし同18年(2006)明石市から旧社殿の撤去命令が出たことをきっかけに進展し、鉄筋コンクリート造の新社殿が再建されました。平成20年か21年のことと思うのですが、確認できていません。
年末年始神戸・播州・京都御朱印拝受
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