西国26番 一乗寺〈文政8年〉

文政8年『神社仏閣順拝帳』
西国26番 法華山 一乗寺
播磨国加西郡法華山(兵庫県加西市坂本町)

西国26番一乗寺の納経

西国27番圓教寺の参拝を終えた太郎助は、続いて26番一乗寺、25番播州清水寺、24番中山寺と巡拝しています。

法華山一乗寺は書写山圓教寺などとともに播磨天台六山に数えられる天台宗の名刹です。国宝に指定されている三重塔や絹本著色聖徳太子及び天台高僧像十幅をはじめ、数多くの文化財を有していることでも知られます。

古くは法華寺と号し、一乗寺と称するようになったのは江戸時代以降のことだそうです。寺伝によれば、孝徳天皇の勅願により法道仙人が開創したとされます。

『播磨名所巡覧図絵』

法華山『播磨名所巡覧図絵』国会図書館蔵

法道仙人は天竺の人で、紫雲に乗って日本へ飛来し、法華山に住しました。鉢を飛ばして供物を受けたことから空鉢上人とも呼ばれます。その高名は都にまで伝わり、大化5年(649)孝徳天皇が御病気に際して都に召され、一七日間の祈祷をしたところ、無事に平癒しました。そこで天皇の勅願により本堂が建立され、白雉元年(650)に落慶したと伝えられます。

周辺には法道仙人によって開かれたと伝える寺院が多数あり、西国三十三所では25番の播州清水寺が法道仙人を開山とします。

国宝の三重塔は平安時代、承安元年(1171)の建立。重要文化財の護法堂は鎌倉時代、妙見堂と弁天堂は室町時代の建立です。

同じく重要文化財の本堂は寛永5年(1628)姫路藩主・本多忠政の寄進によって再建されたものです。天井などには西国三十三所の巡礼者たちが打ち付けた大量の木札が残されており、その数は6000枚以上になるそうです。時代は慶安2年(1649)から元治元年(1864)、北は出羽・陸奥から西は豊前・肥前に及ぶとのこと。太郎助は木札を残したのでしょうか。

一乗寺の納経

西国26番一乗寺の納経

順拝帳を見ると、墨書部分は右から順に

「奉納経」
「法華山金堂」
「酉五月朔日」「行者丈」

中央に宝印はなく、右上に「二十六番霊場」、中央下に「一乗寺印」。

西国三十三所観音巡礼―法話と札所案内西国三十三所観音巡礼―法話と札所案内

一乗寺の概要

法華山 一乗寺(いちじょうじ)
現名称:法華山 一乗寺
御本尊:聖観世音菩薩
創建年代:白雉元年(650)
開基:法道仙人
所在地:播磨国加西郡法華山(兵庫県加西市坂本町)
宗派等:天台宗

文政8年『神社仏閣順拝帳』
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