2015年– date –
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文政8年『神社仏閣順拝帳』
四国24番 最御崎寺〈文政8年〉
文政8年『神社仏閣順拝帳』 四国24番 室戸山 明星院 最御崎寺 土佐国安芸郡東寺村(高知県室戸市室戸岬) 阿波国最後の札所・23番薬王寺から24番最御崎寺までは約75km、四国霊場中2番目の長丁場です。道路が整備されていなかった江戸時代は、さらに距離が... -
挨拶・雑記
浄土真宗と御朱印についての雑感
浄土真宗と御朱印について実際の資料を提示しながらまとめてきましたが、その内容を踏まえながら、人生の半分近くを主に信じさせる側として新宗教に携わってきた人間として、いろいろ思うところを書いてみたいと思います。(※御朱印に関する情報はありませ... -
御朱印考察
浄土真宗と御朱印(6)
近江国浅井郡内保村(滋賀県長浜市内保)の湯吹山誓願寺の御判。 前回に続いて、江戸時代の他宗の納経帳とは異なる、真宗の順拝帳の特徴から、浄土真宗と御朱印について考えてみたいと思います。 【参拝記念としての意味合いが強い】 第二の特徴は、本尊の... -
文政8年『神社仏閣順拝帳』
四国23番 薬王寺〈文政8年〉
文政8年『神社仏閣順拝帳』 四国23番 医王山 無量寿院 薬王寺 阿波国海部郡奥河内村(徳島県海部郡美波町奥河内) 四国9日目は厄除けの霊場として有名な23番薬王寺のみ。阿波国最後の札所で、土佐国最初の札所となる室戸岬の24番最御崎寺までは約80km、お... -
御朱印考察
浄土真宗と御朱印(5)
江戸時代の浄土真宗の順拝帳を見ると、他宗の納経帳とは大きく異なる特徴があります。そのあたりから、浄土真宗と御朱印について、もう少し考えてみたいと思います。 【「納経の証明」として授与するものではなかった】 浄土真宗の巡拝帳を見て、すぐに気... -
文政8年『神社仏閣順拝帳』
四国22番 平等寺〈文政8年〉
文政8年『神社仏閣順拝帳』 四国22番 白水山 医王院 平等寺 阿波国那賀郡北荒田野村(徳島県阿南市新野町) 四国8日目は22番平等寺まで。平等寺は21番太龍寺と23番薬王寺の中間となるため、かつてはここで宿泊する遍路が多く、門前は遍路宿でにぎわってい... -
御朱印拝受
信州善光寺 御開帳の御朱印
※信州善光寺の御朱印 5月半ばの日曜日、御開帳でにぎわう信州善光寺に参拝、御開帳記念の御朱印をいただいてきました。大変な人出で参拝に時間がかかるのはもちろんのことですが、御朱印拝受の行列に並んでから受け取るまでに約4時間という貴重な経験もさ... -
文政8年『神社仏閣順拝帳』
四国21番 太龍寺〈文政8年〉
文政8年『神社仏閣順拝帳』 四国21番 舎心山 常住院 太龍寺 阿波国那賀郡加茂村(徳島県阿南市加茂町) 弘法大師の『三教指帰』に「阿国太龍嶽にのぼりよじ、土州室戸崎に勤念す。谷響きを惜しまず、明星来影す」とある太龍嶽は四国20番太龍寺のこととされ... -
御朱印考察
浄土真宗と御朱印(4)
本願寺派・大谷派を含む浄土真宗の御朱印の歴史は江戸時代にまでさかのぼります。二十四輩や越後七不思議など、古くからの巡拝コースがあることを考えれば不思議ではないのですが。 ともかく論より証拠で、実例を見ていきたいと思います。 私の手許には、... -
文政8年『神社仏閣順拝帳』
四国20番 鶴林寺〈文政8年〉
文政8年『神社仏閣順拝帳』 四国20番 霊鷲山 宝珠院 鶴林寺 阿波国勝浦郡鶴敷地村(徳島県勝浦郡勝浦町生名) 四国8日目は20番鶴林寺から。標高約550mの鶴林寺山の頂にあり、「一に焼山(12番焼山寺)、二にお鶴(20番鶴林寺)、三に太龍(21番太龍寺)、...