5月5日、東京都港区白金台の清正公(せいしょうこう)・最正山覚林寺の清正公大祭に参拝、御首題をいただきました。
清正公とは戦国武将・加藤清正のことです。人格高潔で武勇の誉れ高く、熱心な法華信者でもあった清正は、死後、神格化されて民衆の信仰を集めるようになりました。
覚林寺は小湊誕生寺18世・可観院日延上人によって開創されました。日延上人は李氏朝鮮の第14代国王・宣祖の庶長子・臨海君の子で、加藤清正が朝鮮出兵の際、日本に連れ帰りました。
清正に養育された日延は出家して頭角を現し、30歳で大本山・小湊誕生寺18世となりました。誕生寺を退出した後、覚林寺を創建し、清正の像を祀ったと伝えられます。
開運の神、「白金の清正公さま」として信仰を集め、5月4日、5日の清正公大祭では菖蒲入りの勝守り(「勝負に勝つ」の意味が込められており、勝守りは通年授与されますが、菖蒲入りは大祭時のみ)や開運出世祝鯉(鯉のぼり)が授与されます。
覚林寺の御首題・御朱印はすでにいただいていたのですが、今回はオリジナルの御朱印帳をいただいて御首題帳にしようと思っての参拝でした。
連休が始まった5月2日に参拝したのですが、残念ながらご住職はちょうど留守でした(御朱印はご家族でも対応してもらえるようですが、御首題はご住職でなければならないようです)。出直すのであれば、ぜひ清正公大祭にお参りしてくださいということだったので、せっかくの機会だからそうしようかと思ったわけです。
覚林寺は白金高輪駅から歩いて約5分。そういえば、白金高輪駅の開業前の仮称は「清正公前」でした。
寺の境内や周辺には屋台が並び、多くの参拝客がいました。
正面の一番目立つ位置に清正公堂があります。次々訪れる参拝客の行列は、山門を出て表の歩道にまで続いていました。
本堂は山門の脇。目立たない場所にあり、参拝者も本堂とは思っていないようですが、なかなか大きな建物で、高さは清正公堂より高いようです。
清正公堂に掲げられた「破魔軍」の扁額は有栖川宮熾仁親王の書。
熱心にお参りする参拝客。
覚林寺の御首題と御朱印
御朱印・御首題は寺務所の前で受け付けていました。
今回いただいた御首題。上の印は蛇の目の寺紋。蛇の目紋は加藤家の家紋です。下の印は「東京清正公最正山覚林寺」。日付は「五月大祭」。
以前いただいた御朱印。印は御首題と共通。銘は「清正公大神儀」。
こちらは以前いただいた御首題。
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覚林寺の概要
最正山 覚林寺(かくりんじ)
通称:清正公
御本尊:一塔両尊四士
清正公堂本尊:清正公大神儀(加藤清正公)
創建年代:寛永8年(1631)
開山:可観院日延上人
鎮座地:東京都港区白金台1-1-47(Mapion/googlemap)
宗派等:日蓮宗
※元祖山の手七福神の毘沙門天
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[…] ■最正山 覚林寺 通称:清正公 御本尊:三宝尊(一塔両尊四士) 札所本尊:毘沙門天 創建年代:寛永8年(1631) 開山:可観院日延上人 宗派:日蓮宗 所在地:東京都港区白金台1-1-47 [Mapi […]