愛知県一宮市花池2-15-2(Mapion/googlemap)
大神神社(おおみわ じんじゃ)
正式名称:大神神社
御祭神:大物主神
創建年代:不詳
例祭:10月10日
社格等:式内社(名神大)、尾張国一宮、旧郷社
【御由緒】
大和国一宮の大神神社(桜井市)と同じく大物主神を御祭神とし、大和より大神(三輪)氏の一族が来住・奉斎したと考えられています。ただし、天火明命(尾張氏などの祖)の十世孫・大美和都禰命を祀るとする説もあります。
鎮座地の花池(旧称は宮地花池村)の名はこの地にあった蓮池に因むとされ、往古は毎年7月7日にこの池の蓮の花と素麺を熱田神宮に奉納していたと伝えられます。
延喜の制では名神大社に列しました。尾張国内神名帳には従一位大神名神とあります(写本によっては正二位)。また、真清田神社とともに「相殿・対の宮」として尾張国一宮とされたとします。
江戸時代には「三明神」「三宮明神」と称されました。
大神神社の御朱印
御朱印は本務社の大神社にていただくことができます。事前連絡が無難のようです。
大神神社の御朱印。中央の朱印は「大神神社」、右上は「尾張の國一の宮」。
大神神社の参拝記
大神社で御朱印をいただき、川曲神社を参拝した後、尾張国一宮とされる大神神社へ向かいました。
尾張国一宮は真清田神社とされますが、同市内にある大神神社も一宮を称し、全国一の宮会にも加盟しています。大神神社境内の由緒書には、大神神社と真清田神社をまとめての「相殿・対の宮」として尾張の国の一宮に指定されたとありました。
名鉄島氏永駅から一駅、妙興寺駅で下車して10分ほど歩くと大神神社に到着します。閑静な住宅地の中、ちょっとわかりづらい場所でした。
境内入口の鳥居。神職常駐の神社ではありませんが、手入れの行き届いた気持ちのよい境内でした。
招魂社。
神馬。丸に三杉の神紋があります。三杉は大和の大神神社の神紋です。当社の起源は大和の大神氏(三輪氏)が来住し、大神神社の御分霊を祀ったことに始まると考えられています(ただし異説もあります)。
蕃塀、拝殿側から。
拝殿。蕃塀との間が結構離れています。思うに、本来は尾張造の祭文殿があった位置で、その手前に妻入りの拝殿があったのではないでしょうか。そう考えると、蕃塀と拝殿の不自然な距離に説明がつくような気がします。
瑞垣内の境内社。六所社、三島社、白山社、神明社のはずですが、どれがどれかはよくわかりません。『日本歴史地名大系 愛知県の地名』によると、『寛文覚書』に社一ヶ所の内に神明・明神・三島明神・白山・六社大明神があると書かれているそうです。このうち明神が大神神社で(当時は三明神と呼ばれていた)、残りの四社が今も同じ神域に祀られているようです。
本殿。
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