愛媛県東温市南方375 [Mapion|googlemap]
川上神社(かわかみ じんじゃ)
正式名称:川上神社
旧称:河上社、大宮社、河上大宮社、稲荷五社大明神、川上大宮五社大明神、川上大宮五柱神社
御祭神:伊弉冊尊、瓊々杵尊、猿田彦命、宇迦廼御魂神、稚産霊命
創建年代:応永4年(1397)
例祭:10月土曜日
社格等:旧県社
【御由緒】
応永4年(1397)道後湯築城主・河野通久によって北方字中村古宮の地に創建され、同34年(1427)南方字川上の現社地に社殿を造営して、河野家の祈願所とされました。
江戸時代には松山藩主の祈願所として尊崇されました。
古くは河上大宮社、稲荷五社大明神などと称されましたが、明治4年(1871)郷社列格とともに川上大宮五社大明神、同28年(1895)川上大宮五柱神社と改称。昭和18年(1943)川上神社と改め、同19年(1944)県社に昇格しました。
平成22年(2010)社殿を改築しました。
本殿背後には古墳があり、馬具をはじめとする多数の副葬品が発掘されました。道後平野の有力首長を葬った7世紀中ごろの終末期古墳と考えられています。
川上神社の御朱印
御朱印は社務所にていただきました。
川上神社の御朱印。上の印は抱き稲と折敷に縮み三文字を組み合わせた図で、神紋と思われます。下の印は「縣社川上神社社務所」。
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川上神社の参拝記
秋祭りのために帰省した際、愛媛県東温市(旧温泉郡川内町)の川上神社に参拝、御朱印を拝受しました。
参拝は平成26年10月。川上神社についてはネット上での情報が少なく、御朱印授与の有無も確認できないため、事前に電話連絡をしたうえで参拝しました。
伊予鉄バスの川内バスターミナルから徒歩5分ほど。歩いていくと家並みの上に川上神社の社殿が見えてきました。
参道入り口の鳥居。境内まで石段が続きます。
境内にある古い社号標。「郷社 大宮五社大明神」とあります。ネット上で調べてみると、明治4年に郷社列格、社号を「大宮五柱大明神」に改めたとあるのですが、この社号標から見て「五社」が正しいのではないかと思います。鳥居の扁額が「大宮五柱神社」なので、明治18年の改称時に「五柱」となったのでしょう。
境内社の天満宮。
舞殿。この地域の神社では、本殿の前に小ぶりの拝殿、その前に舞殿を置くのだそうです。舞殿と本殿の間にちらっと拝殿が見えます。幣殿だと思い、きちんとした拝殿の写真を撮っていませんでした。
本殿。五間社流造。
本殿の背後に愛媛県の史跡に指定されている川上神社古墳があります。
石室の入り口。宮司さんの御好意で見学、石室内に入らせてもらいました。その後、社務所で出土品の資料も見せていただきました。貴重な経験をさせてもらいました。
おまけ。
古墳のそばに生えているカゴノキ(鹿子の木)。樹皮がはがれ落ちて鹿の子模様になることから名付けられたとのこと。「カゴ(鹿子)」を「加護」にかけて御神木のような扱いをしているようで、はがれ落ちた樹皮をお守りとしていただきました。
コメント
コメント一覧 (2件)
六十六部について興味があり、以前からこちらのブログを拝見しておりました。
私も愛媛県出身なので、もはや東温市という響きが懐かしい・・・。愛媛県内にもたくさんの寺社仏閣がありますね、帰省した際には参拝してみたいと思います。
和鴉様
コメントありがとうございます。同郷の方ですね。
愛媛にも大山祇神社や石手寺といった有名どころ以外にも、なかなかいい神社仏閣がたくさんあります(もちろん愛媛県だけではありませんが)。
川上神社もそういう神社の一つで、地元の方以外は県内でも殆ど知られてないのではないでしょうか。
これからも紹介していきたいと思いますので(まだ結構ストックがあります)、今後ともよろしくお願いします。