湯福神社 善光寺三鎮守・善光寺七社

長野県長野市箱清水三丁目1-2(Mapion/googlemap

湯福神社

妻科神社に続いては、同じく善光寺三鎮守・善光寺七社の一、湯福神社(ゆぶくじんじゃ)。善光寺表参道の西側15ヶ町を氏子とします。

湯福神社も妻科神社と同じく諏訪の系統で、諏訪大社の御祭神である健御名方命の荒魂を祀ります。

湯福神社は善光寺本堂から見て北西に鎮座しています。手前の道をそのまま西に進むと、刈萱上人の終焉の地と伝えられる往生寺がありあります。

湯福神社一の鳥居

湯福神社の一の鳥居。鳥居の手前には「大勧進」「大本願」と書かれた標石があり、善光寺との深い関わりを感じさせます。

湯福神社二の鳥居

神橋と二の鳥居。木製の両部鳥居です。

湯福神社本田善光廟

参道の左側にある本田善光廟。中には善光寺の開基・本田善光の墓とされる大石(磐境)が納められています。

湯福神社境内社

拝殿の右側、境内社だろうと思うのですが、由緒書きにも『平成「祭」データ』にも境内社についての記載はありません。その隣に「水神」の碑があります。

湯福神社拝殿

拝殿。参道の両脇にある欅の大木は、玉垣のそばにあるもう1本とともに長野市の天然記念物に指定されています。右側の木が樹齢900年、左側が700年、玉垣のそばの木は800年で、かつては長野県の指定を受けていたこともあるとのこと。この3本に限らず、境内には立派な木が多く、緑に覆われているという印象です。

湯福神社本殿

本殿。

なお、湯福神社では、妻科神社・武井神社・健御名方富命彦神別神社(水内大社・城山県社)とともに、7年目ごとの寅年・申年に4社交代で御柱祭を行うそうです。

湯福神社は妻科神社と同じく上西之門町に鎮座する弥栄神社の宮司さんが兼務しており、そちらで御朱印をいただくことができます。

湯福神社の御朱印

湯福神社の御朱印

湯福神社の御朱印。上の印は「湯福神社御璽」、下の印は「湯福神社」。

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湯福神社の概要

湯福神社(ゆぶく じんじゃ)
正式名称:湯福神社
御祭神:健御名方命の荒魂
創建年代:不詳
鎮座地:長野県長野市箱清水三丁目1-2
社格等:旧郷社

【由緒】
鎮座については不詳ですが、由緒書きなどでは持統天皇5年8月に龍田風神(龍田大社)・信濃須波(諏訪大社)とともに使者を遣わして祭らしめたと『日本書紀』にある「水内神」と関連させて考えているようです。

社名の「湯福」は、「イフキ(息吹・気吹)」が「イフク(井福)」「ユブク(湯福)」と転訛したものです。古くは「井福大明神」とも称され、川中島の合戦で越後勢が持ち去った「井福大明神」銘の鰐口が佐渡島に現存しています。

中世以降は妻科神社・武井神社とともに戸隠山の護法神とされ、江戸時代には善光寺の三社鎮守として崇敬されました。現在でも例大祭には善光寺の参拝を受けています。

江戸時代には諏訪明神と称されていましたが、文化4年(1807)神道管領・吉田家の允可を受け、現在の社号に改めました。

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