掛川神社(かけがわ じんじゃ)
正式名称:掛川神社
旧称:牛頭天王
御祭神:大国主神/配祀:素盞男命、稲田姫命/合祀:徳川家康公、事代主神、武内宿禰命、海津見神
創建年代:寛永18年(1641)
鎮座地:高知県高知市薊野中町8-30
社格等:旧無格社
【御由緒】
寛永18年(1641)土佐藩の2代藩主・山内忠義が自らの産土神である遠江国掛川の牛頭天王宮(現在の龍尾神社)の御分霊を勧請し、高知城の鬼門鎮護として奉斎したことに始まります。
城内八社の一、藩主直祭の社として歴代藩主の崇敬篤く、忠義が奉納した太刀(銘:延寿国時)と第10代藩主・豊策が奉納した太刀(銘:康光)はともに国の重要文化財に指定されています。
明治元年(1868)懸川神社に改称、同44年(1911)掛川神社に訂正しました。
合祀の東照神社(祭神:徳川家康)は、延宝8年(1680)4代藩主・豊昌が家康の位牌殿を設けたことに始まります。文化11年(1814)12代藩主豊資が牛頭天王宮境内に社殿を建立し、東照大権現と称しました。
明治元年(1868)東照神社と改称、同13年(1880)掛川神社に合祀されました。
明治32年(1899)には龍宮神社(祭神未詳、社殿では事代主神、武内宿禰)、海津見神社(祭神:海津見神)を合祀しました。
掛川神社の御朱印
御朱印は本務社の高知八幡宮でいただくことができます。
掛川神社の御朱印。中央の朱印は「掛川神社」。下は右が「三つ葉葵」、左が「丸に三つ柏」の神紋。
掛川神社の参拝記
思いがけず高知八幡宮で掛川神社の御朱印をいただくことができたので、その後の予定を変更して掛川神社に参拝することにしました。
掛川の名は静岡県の掛川に由来します。
土佐藩の初代藩主・山内一豊は土佐の国主となる前は遠州掛川5万1千石の城主であり、2代藩主・忠義は掛川城で生まれました。藩主となった忠義が、産土神(誕生地の氏神)である掛川の牛頭天王宮(現在の龍尾神社)の御分霊を勧請したのが掛川神社のはじまりです。
JR土讃線で高知駅から一駅、薊野駅から300mほど西に歩くと、掛川神社の鳥居が見えてきます。
一の鳥居。
参道を進んでいくと二の鳥居があり、その先は石段になっています。
石段の途中に三の鳥居。さらに上った四の鳥居の先に社殿があります。
三の鳥居脇の手水舎。水盤に「三つ葉葵」の神紋があります。明治13年(1880)境内にあった東照神社(旧称:東照大権現、御祭神:徳川家康)を合祀したことにより、山内家の「丸に三つ柏」とともに「三つ葉葵」を神紋としているようです。
拝殿。平成24年(2012)に改築しているようです。
本殿。高知八幡宮と同じく、奥行二間、間口一間の住吉造と思われます。
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