高知八幡宮

高知県高知市はりまや町3-8-11(Mapion/googlemap

高知八幡宮

高知八幡宮(こうち はちまんぐう)
正式名称:高知八幡宮
御祭神: 応神天皇、神功皇后、多紀理比売命、市杵島比売命、多岐都比売命
創建年代:暦応年間(1338~41)
鎮座地:高知県高知市はりまや町3-8-11
社格等:旧県社
http://kouchihachimangu.web.fc2.com/

【御由緒】
社伝によれば南北朝時代、当地の領主で南朝の忠臣であった大高坂松王丸が、大高坂城(現在の高知城)の鎮守として、山城国の石清水八幡宮の御分霊を城内に勧請したことに始まるとされます。

土佐の領主として入国した山内一豊は居城として大高坂山に新たな城を築きました。この城は河中山城(こうちやまじょう)と名付けられ、後に高知城と改められました。

この時、当社は本丸から西ノ丸御門内杉の段に遷座し、近江国長浜より勧請した宇佐八幡宮を合祀、城内城下の鎮守と定められ、藩主直祭の社とされました。また城下の郭中と下町北部の諸町、下知村などの氏神とされ、高知城北側の尾戸(現在の小津町)に遥拝殿を設けるとともに、氏子の参拝のために毎年9月1日から9日まで高知城西門を開放しました。

明治3年(1870)氏子地域に氏神を迎えたいという強い要望により、尾戸の遥拝殿を山田町(現在のはりまや町)の現社地に移築、翌4年(1871)には本殿を城内より奉遷しました。これに伴い正式名称を八幡宮と定め、一般には山田町の八幡さまと呼ばれるようになりました。

明治5年(1872)郷社に列格、同13年(1780)社殿を改築、同19年(1876)県社に昇格しました。

昭和20年(1945)空襲により社殿が焼失、現在の社殿は同28年(1953)に再建されたものです。

昭和42年(1967)高知八幡宮と改称しました。

境内の合同社殿に祀られた釣船神社は釣船大神を祀り、熱切りの神様として知られています。

伝承によれば、その昔、御畳瀬(高知市御畳瀬。浦戸湾に面し、古くから漁業が盛ん)の浦の船が釣りをするとキスゴ(キス)が大漁でした。その中に御神体を釣り上げたので、釣船大神としてお祀りしたところ、熱病退散の霊験があらたかで、広く信仰を集めるようになったといいます。

祈願や報賽にキスゴを供える風習があることから、俗に「きすごさま」と呼ばれています(現在はキスゴの絵馬を奉納するようです)。

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高知八幡宮の御朱印

御朱印は授与所にていただきました。御本社のほか、境内社の釣船神社の御朱印もいただけます。また、兼務している薊野の掛川神社の御朱印もこちらで授与しています。

高知八幡宮の御朱印

高知八幡宮の御朱印。中央の朱印は「高知八幡宮印」、その下に八の字になった二羽の鳩。

釣船神社の御朱印

釣船神社の御朱印。中央の朱印は「釣船神社」、その下に波と鱚(キスゴ)。

高知八幡宮史― 山田町のはちまんさま高知八幡宮史― 山田町のはちまんさま

 

高知八幡宮の参拝記

高知市の中心部、江ノ口川を背にして鎮座する高知八幡宮は、江戸時代には高知城内にあり、高知城内城下の鎮守として崇敬されたそうです。

因みに高知城下は家臣の住宅地である郭中(高知街)、主に下級武士が住む上町、町人の居住地である下町から成っていましたが、高知八幡宮の氏子は郭中・下町の北部で、南部は潮江天満宮の氏子だったようです。

参拝は平成27年8月。ちょうどよさこい祭り本番の午前中で、色とりどりの衣装を着た踊り手たちがあふれていました。高知八幡宮も着替えの場所を提供していたようで、ちょうど境内の手前で会場に向かうメンバーとすれ違いました。

高知八幡宮鳥居

正面の鳥居。

高知八幡宮祖霊社

瑞霊殿(祖霊社)。

高知八幡宮手水舎

手水舎と吐水龍。高知八幡宮の社殿は昭和20年の空襲により焼失しましたが、手水舎は被災を免れました。

高知八幡宮、恵美須神社

大山祇神社(左)と恵美須神社(右)。恵美須神社は高知城下が開かれたときに土佐山田から迎えられたと伝えられ、山田町のえびす様として高知城下七蛭子の一に数えられていました。昭和20年の戦災で焼失し、同27年、高知八幡宮境内に遷座しました。

高知八幡宮合同社殿

合同社殿。

高知八幡宮合同社殿内部

内部には釣船神社、八坂神社、青麻三光宮、鉾宮、水神社、瑞宮子育神社、大山祇神社、磐長姫神社が祀られています。

高知八幡宮拝殿

拝殿。

高知八幡宮本殿

本殿、住吉造。ただし、住吉大社の本殿が間口二間・奥行四間、屋根はであるのに対して、こちらは間口一間・奥行二間で、破風には少し反りがあるため、一見すると春日造のようにも見えます。

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