世木神社 山田産土神八社

三重県伊勢市吹上一丁目2-6 [Mapion|googlemap]

世木神社

世木神社(せぎじんじゃ)
正式名称:世木神社
旧称:世木社、世木坐度会氏神社
御祭神:天牟羅雲命/合祀:天牟羅雲命、度会春彦神主、菅原道真公、宇迦之御魂大神、大国主命
創建年代:天福・建長年間(1233~56)以前
例祭:8月25日
社格等:旧村社

【御由緒】
外宮の門前町である山田の産土神八社の一で、古くは世木社と称しました。創建年代は不詳ですが、天福・建長年間(1233~56)以前であろうと推測されています。

往古、この辺りには宮川の分流である豊川が流れ、その上流と下流には堰が設けられていました。二つの堰の間は関川と呼ばれ、周辺には河原村、世木村などの村落が散在していたといいます。

ここに度会〔わたらい〕神主の一族が住み着いて世木氏を称し、下の堰付近に遠祖・天牟羅雲命〔あめのむらくものみこと〕を奉斎したことが世木社の創祀とされます。ただし、世木社は堰の社の意で、大土御祖神(外宮の別宮・土宮の御祭神)を祀るのではないかという説もあるようです。嘉吉年間(1441~44)当地の世木氏は絶えましたが、その後も地域の産土神として人々の崇敬を受けました。

明治4年(1871)村社に列格。同41年(1908)4月、度会郡宮本村藤里(現・伊勢市藤里町)の度会氏神社(祭神・天牟羅雲命)と岩渕町の松木社(祭神・度会春彦神主)を合祀。同年5月、世木坐度会氏〔せぎにますわたらいうじ〕神社と改称。

翌42年(1909)吹上町字上ノ切の菅原社(祭神・菅原道真公)と同境内社の稲荷社(祭神・宇迦之御魂神)、吹上町字世木裏の御屋敷稲荷社(祭神・宇迦之御魂神)、吹上町字下ノ切の稲荷社(祭神・宇迦之御魂神)と同境内社の日吉社(祭神・大国主神)を境内に遷座・合祀して菅原社としましたが、大正9年(1920)これを本殿に合祀。

昭和31年(1956)世木神社と改称しました。

合祀の渡会氏神社は度会神主氏が祖神を奉斎する総社で、元は外宮の末社でした。渡会氏の祖・天日別命の子の彦国見賀伎建與東命が遠祖・天牟羅雲命を祀ったことに始まるとされ、かつては一禰宜以下が参向奉仕したという由緒ある社でした。式年遷宮に当たっては、本宮の古材を下附して社殿の改造に充てたといいます。

松木社の祭神・度会春彦神主は外宮の禰宜で、若い頃から頭髪が真っ白だったということから、白太夫〔しらだゆう〕と呼ばれます。菅原道真の父・是善が島田忠臣を遣わして度会春彦に祈願を依頼し、それによって道真が誕生したとされます。それが縁で道真の守り役となり、太宰府まで付き従って最後を見取ったと伝えられ、北野天満宮や太宰府天満宮など、由緒ある天満宮には白太夫社(または太夫社)として祀られています。

松木社は度会春彦が親しく生魂を祀ったものと伝えられ、その末裔の松木氏が祀ってきました。寛延年間(1847~51)には外宮の禰宜・松木智彦が私財を投じて社地社殿を整備し、外宮の末社に昇格しました。以来、祭典や社殿の造替など度会氏神社に準じて行われていたということです。

世木神社の御朱印

御朱印は授与所にていただきました。

世木神社の御朱印

世木神社の御朱印。朱印・墨書ともに「世木神社」。左下の印は「世木神社社務所之印」。

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世木神社の参拝記

世木神社はJR・近鉄の伊勢市駅前に鎮座しています。周囲を道路に囲まれているため、ロータリーの中に森があるような光景です。

伊勢に行くたびに参拝しているのですが、タイミングが悪いのかいつも授与所は不在。5回目の参拝にしてようやく御朱印をいただくことができました(ただし、最初の2回は御朱印とは無関係の参拝)。

境内東の鳥居

世木神社、境内東側の鳥居。さきに参拝した箕曲中松原神社が不在だったため、こちらも不在だとヘコむなあと思いながら境内に入りました。

すると、授与所に人の影が!

正午が近かったこともあり、これで参拝中にいなくなれば大変と(そういう経験が何度かあります)、先に御朱印帳を預けて参拝しました。

三吉稲荷神社

境内社の三吉稲荷神社。

拝殿

世木神社の拝殿。伊勢市近辺でよく見られる形式です。

拝殿内部

拝殿内部。鈴の緒の奥に大提灯が下がっています。

本殿

世木神社本殿。御朱印に意識が囚われていたため、あまり写真を撮っていませんでした。

御朱印を受け取った際に伺ったところでは、やはり不在にすることも多いとのこと。実は、この日の午後も予定が入っていたそうで、昼前に駆け込んで正解でした。

かくて初めての参拝から23年目、御朱印拝受を目的に参拝して10年目にして、無事世木神社の御朱印を拝受することができたわけです。

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