神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1117(Mapion/googlemap)
貴船神社(きぶね じんじゃ)
正式名称:貴船神社
旧称:貴宮大明神
御祭神:大国主大神、事代主大神、少彦名大神
創建年代:寛平元年(889)
鎮座地:神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1117
社格等:旧郷社
http://kibunejinja.com/
【御由緒】
社伝によれば、寛平元年(889)真鶴岬の三ツ石に毎夜不思議な光が現れて海上を照らしました。平井の翁という人物が磯に出たところ、1隻の屋形船が漂着し、中に12体の木像と書状があったので、これを祀って鎮守としたことに始まるとされます。
あるいは文和元年(1352)平井浄玄が浜に漂着した船にあった古仏像を祀ったとも伝えられます。
古くは貴宮(きのみや)大明神と称しましたが、明治元年(1868)貴船神社と改称しました。
明治6年(1873)郷社に列格。同10年(1877)真鶴の地主神である市倉明神、同18年(1885)淡島神社を合祀しました。
大正12年(1923)関東大震災により社殿等全壊。復興に当たって境内を拡張し、昭和10年(1935)本殿を石段上の現在地に遷しました。同38年(1963)鉄筋コンクリート造の現社殿が完成、旧本殿は祖霊社とされました。
7月27~28日に行われる例大祭「貴船まつり」は勇壮華麗な海上渡御で知られています。日本三大船まつりの一つに数えられ、「貴船神社の船祭り」として国の重要無形民俗文化財に指定されています。
貴船神社の御朱印
御朱印は社務所でいただきました。
貴船神社の御朱印。中央の朱印は「貴船神社」。左上は鳥居に三つ巴の印。公式サイトにも使っていますが、これを神紋としているかどうかは未確認です。
三浦・湘南・真鶴パーフェクト地磯ガイド (BIG1 161)
貴船神社の参拝記
真鶴の貴船神社は真鶴港を見下ろす小高い山の中腹に鎮座しています。参拝は平成23年の9月。
真鶴の貴船神社は江戸時代まで貴宮(きのみや)大明神と称し、海からの漂着神を祀るキノミヤ信仰の系統に属しています。キノミヤ信仰は神奈川県西部から伊豆半島にかけて見られ、有名なところでは熱海の来宮神社などがあります。貴船神社と称するようになったのは明治元年のことで、京都の貴船神社とは関係がありません。
神社のそばに保育園があるのですが、参拝したのがちょうどお迎えの時間で、おしゃべりするお母さんや遊ぶ子供たちで賑やかでした。写真を撮るのには苦労しましたが…
鳥居をくぐると石段があります。奥の石段は108段あり、「清めの石段」と呼ばれています。石材は古くから高級石材として知られる真鶴産の小松石だそうです。関東大震災の後、水害を避けるために社殿を石段上の現在地に移転しました。
稲荷神社。
龍神社。古くは龍宮十二船玉神と称されたそうです。
祖霊社。社殿は旧本殿です。左には山神社。
拝殿。
本殿。
7月に行われる例大祭「貴船まつり」は勇壮華麗な海上渡御が有名で、鹽竈神社の塩竃みなと祭、厳島神社の管弦祭とともに日本三大船まつりに数えられます。国の無形重要民俗文化財にも指定されています。YouTubeに動画がありました。
大変勇壮華麗なお祭りです。
後日、真鶴岬を訪れる機会がありました。
真鶴岬の三ツ石。晩秋の曇天で海も空も暗いのが残念でした。貴船神社の御祭神はここに漂着したと伝えられています。
コメント