安良川八幡宮

茨城県高萩市安良川1180(Mapion/googlemap

安良川八幡宮

安良川八幡宮(あらかわ はちまんぐう)
正式名称:八幡宮
御祭神:誉田別命、神功皇后、日女大神
創建年代:寛和元年(985)
鎮座地:茨城県高萩市安良川1180
社格等:旧県社

【御由緒】
社伝によれば寛和元年(985)、藤原左京太夫と鞍馬寺の修多羅大徳権與が花山天皇の勅命を受け、常陸国多賀郡松原郷(現・高萩市安良川)に石清水八幡宮の御分霊を奉斎したことを創祀とします。当時の鎮座地は現在の「浜の宮」とされます。

永正6年(1051)前九年の役で奥州征伐に向かう源頼義・義家父子が戦勝を祈願しました。また寛治年間(1087~94)源義家は後三年の役から凱旋の帰途、宇佐美時景に再建を命じて社領200町を寄進、時景は浜の宮から現社地に社殿を移転・建立しました。

中世には佐竹氏・岩城氏など領主の崇敬が篤く、社殿の修理・造営が度々行われました。

慶長7年(1602)徳川家康は朱印地45石を寄進。また、水戸藩附家老で常陸松岡2万石を領した中山氏の崇敬篤く、領内29ヶ村の総鎮守としました。

元禄8年(1695)徳川光圀の社寺改革のため、別当の竹恩院や神宮寺などが取り潰されました。元禄の社寺改革は一名「八幡改め」とも呼ばれ、水戸藩内105の八幡宮のうち取り潰しを免れたのは水戸八幡宮や当社など4社のみでした。

明治14年(1881)郷社、昭和13年(1938)県社に昇格。平成18年(2006)幣・拝殿を改築、本殿を解体復元しました。

御神木の爺杉は大正13年(1924)国の天然記念物に指定されています。

例祭では7年に1度、最初の鎮座地である浜の宮に神幸し、潮垢離の神事を行います。

安良川八幡宮の御朱印

参拝時、ちょうど宮司さんがいらっしゃって朝の掃除をしていたので、御朱印をお願いしました。

安良川八幡宮の御朱印

安良川八幡宮の御朱印。中央の墨書・朱印ともに「八幡宮」、左下の印は「八幡宮社務所」。

八幡神とはなにか (角川ソフィア文庫)八幡神とはなにか (角川ソフィア文庫)

安良川八幡宮の参拝記

高萩市安良川に鎮座する安良川八幡宮は、旧社格制度下において、茨城県の日立市以北(旧多賀郡)で唯一の県社になります。

参拝は平成24年4月。境内は倒壊した鳥居や石灯籠など、まだ震災の爪痕が残っていました。

JR常磐線高萩駅から徒歩20分ほど、高萩小学校に隣接する高台に鎮座しています。境内の入り口、大鳥居の扁額には「八幡宮」、社号標には「総鎮守 八幡宮」とあります。

安良川八幡宮参道

鬱蒼とした杉並木の参道。

安良川八幡宮、市杵島神社

市杵島神社。

安良川八幡宮手水舎

手水舎。左右に大きな蛙の像があります。由来などはよくわかりませんが、縁起物だろうと思います。

安良川八幡宮境内末社

境内末社。向かって左から高良神社・大杉神社・恵美須神社・淡島神社・熊野神社・素鵞神社・障神社・鷺森神社・山神社・多賀神社。

安良川八幡宮、天満宮

天満宮。他に秋葉神社、稲荷神社などがあります。

安良川八幡宮拝殿

拝殿。平成18年(2006)改築。

安良川八幡宮本殿

本殿。元禄年間(1688~1704)建造で、平成18年(2006)解体復元されました。

安良川八幡宮爺杉

御神木の爺杉。樹齢約千年、茨城県内第一の巨古木で、大正13年(1924)国の天然記念物に指定されています。高さ約35m、胴回り約10m。元は高さ約42mありましたが、落雷が主な原因とみられる樹勢衰退のため、先端部を切除し、保存・延命を図っているそうです。

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