八坂神社 新春吉例三社詣(北向蛭子社)

京都市東山区祇園町北側625(Mapion/googlemap

八坂神社

八坂神社境内の北向蛭子社の初えびすに併せて行われる三社詣での御朱印をいただきました。

八坂神社(やさかじんじゃ)
正式名称:八坂神社
通称・旧称:祇園社
御祭神:素戔嗚尊、櫛稲田姫命、八柱御子神など三座十三前
創建年代:斉明天皇2年(656)/貞観18年(876)
例祭:6月15日
社格等:式外社、二十二社、旧官幣大社、別表神社
http://www.yasaka-jinja.or.jp/

社伝によれば、斉明天皇2年(656)高句麗の調進副使・伊利之使主(いりしおみ)が新羅国の牛頭山に座する素戔嗚尊の御魂を山城国愛宕郡八坂郷に奉斎したことを創祀とします。

あるいは貞観18年(876)天神(祇園神)が東山の麓の祇園林に垂迹し、南都の僧・円如が堂宇を建立して薬師如来や千手観音の像を安置したことに始まるともいいます。

延喜式神名帳には記載されていませんが、皇室・藤原氏の崇敬篤く、長徳元年(995)二十一社(後に二十二社)の制に加えられました。

明治元年(1868)神仏分離により八坂神社と改称。同4年(1871)官幣中社に列格、大正4年(1915)官幣大社に昇格。

末社 蛭子社(えびすしゃ)
通称:北向蛭子社
御祭神:事代主神
創建年代:平安時代
例祭:10月20日

祇園社境内に蛭子社が祀られるようになったのは平安時代といいます。北向きに鎮座していることから「北向蛭子社」の名で知られています。

八坂神社の伝によれば、大阪の今宮戎神社は八坂神社の氏子が今宮の地に移り住んだとき、祇園社境内の蛭子社を勧請したことにはじまるとします(ただし、今宮戎神社の社伝では、聖徳太子が四天王寺を建立した際、西の鎮護として祀ったとします)。

現在の社殿は正保3年(1646)の建立で、国の重要文化財に指定されています。

末社 大国主社(おおくにぬししゃ)
御祭神:大国主命、事代主命、少彦名命
創建年代:不詳

大国主社の創建年代は不詳。天正18年(1590)以前は東洞院通四条下ルの元悪王子町に鎮座していましたが、悪王子社とともに烏丸通五条上ルの悪王子町に遷座しました。その後も慶長元年(1596)四条京極の祇園社御旅所、天明8年(1788)祇園町の四条大和大路へと悪王子社とともに遷され、明治10年(1877)八坂神社境内に鎮座しました。

八坂神社 新春吉例三社詣の御朱印

1月9日・10日の初えびすの期間中、御本社・大国主社・蛭子社の三社詣が行われ、限定の御朱印が授与されます。押印は専用の朱印色紙のみで、朱印帳への押印はできません。色紙は無料で配布されており、押印も特に初穂料などはありません。

八坂神社三社詣の御朱印

新春吉例三社詣での御朱印。御本社の印は通常の御朱印と同じ「八坂神社」。大国主社の印は「大國主社」、蛭子社の印は「北向蛭子」。色紙には宝船が描かれています。

えびす信仰事典 (神仏信仰事典シリーズ)えびす信仰事典 (神仏信仰事典シリーズ)

八坂神社 新春吉例三社詣の参拝記

比叡山延暦寺・日吉大社・西教寺の参拝を終えた後、京阪電車→京都市営地下鉄を使って八坂神社に向かいました。目的は初えびすに授与される三社詣の限定御朱印です。

八坂神社の公式サイトで確認したところ、午後6時までの授与ということで、坂本を出発するのが午後4時過ぎでも十分間に合います。

京都市営地下鉄の東山駅から歩いたのですが、神社に近づくほどに人が増え、だんだん歩きづらくなります。

八坂神社西楼門

東大路通に面した西楼門。暗くなり始めているにも関わらず、大勢の参拝客が中へ進んでいきます。境内には蛭子囃子が流れ、屋台も出て、なかなかの賑わいでした。

時間があまりないため、早速三社詣を始めました。まずは大国主社から。

三社詣専用色紙

専用色紙は大国主社の参拝者の列の入り口にありました。因みに向こうに見えるのは蛭子社への参拝者の列。

大国主社

大国主社。神前に参拝した後、社殿手前にあるテントで巫女さんから打ち出の小槌でお祓いを受け、御朱印を押していただきます。

北向蛭子社

次に北向蛭子社を参拝しました。

北向蛭子社朱印所

お参りの後、こちらは鈴でお祓い。そして御朱印をいただきます。

福笹授与

その横では福笹を授与していました。

八坂神社本殿

最後に御本社に参拝しました。御朱印は祈祷受付の横の小さなテントにて。写真ではわかりにくいのですが、実際はかなり暗くなっています。

八坂神社舞殿

舞殿の提灯にも明かりが灯されましたが、人の減る気配はありません。

八坂神社を出た後、建仁寺門前の京都ゑびす神社にも参拝することにしました。十日戎の参拝客としてはこちらの方が多いそうで、9日9時から11日24時まで夜通し開門しているのだそうです。神社周辺の道路は両側に屋台が並び、大変な人出でした。

京都ゑびす神社

参拝客であふれる京都ゑびす神社の境内。

ゑびす神社巫女神楽

神楽殿では巫女神楽が奉納されていました。

参拝は夜通し可能ですが、御朱印は通常時間帯のみということのようで、今回は断念しました。

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コメント

  1. dezire より:

    こんにちは。
    八坂神社に新春吉例三社詣をされたのはすてきなご体験ですね。神楽殿では巫女神楽が奉納されているのを見ることができてよかったですね。
    私も梅が満開の城南宮に行って、「梅が枝 巫女神楽」を拝見してきました。若い巫女さんの表情が純粋に一生懸命な感じが伝わってきて、ある種の感動を覚えました。許可を頂いて写真をブログにアップしましたので、ぜひごらんになつてください。城南宮など京都の梅の写真も載せていますので、観ていだければ嬉しい限りです。

    • kokonkomainu より:

      dezire様

      コメントありがとうございます。

      城南宮の巫女神楽の写真、拝見しました。巫女さんの表情が素敵ですね。

      京都は行きたいところがたくさんあるのですが、城南宮もその一つで、数年前から行きたいと思いつつもついつい後回しになって、まだ参拝できていません。
      まして、特定の行事に合わせてというのはなかなか困難なのですが、写真で拝見できてその雰囲気を味わうことができました。

      ご紹介いただいてありがとうございました。

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