深川七福神

深川神明宮寿老神

深川神明宮

深川稲荷神社で見た深川七福神の御朱印帳に惹かれ、8年ぶり2度目の深川七福神巡りをしました。初めての巡拝は平成19年

深川七福神は明治の末ごろに始まったといわれ、戦後の一時期中断しましたが、昭和45年(1970)に再興されたそうです(※追記:昭和4年の『昭和人事総覧』に東京近郊の七福神は向島・亀戸・谷中・目黒の4ヶ所とあり、実際は昭和初期ではないかと考えられる)。

前回は富岡八幡宮から深川神明宮に向かったので、今回は逆に深川神明宮から富岡八幡宮に向かうことにしました。富岡八幡宮は東西線・大江戸線の門前仲町駅が、深川神明宮は新宿線・大江戸線の森下駅が最寄りになります。

各寺社とも1月1日~15日の期間中は七福神を御開帳しており、拝観が可能です。また、途中には江戸六地蔵がある霊巌寺、江戸十大祖師の浄心寺、閻魔様が説法をする法乗院など見所もたくさんあります。

深川七福神の幟

ということで、巡拝開始。ルート沿いの要所には「深川七福神」と書いたオレンジの幟が立てられています。

まずは深川神明宮へ。参拝後、さっそく御朱印帳をいただきました。

深川七福神の朱印帳

表紙は宝尽くし。右は上から下へ巾着、隠れ笠、七宝、打出の小槌。左は宝巻、隠れ蓑、宝珠、分銅。いかにもおめでたい表紙です。

公式サイト:http://www.fukagawa7.net/

1.寿老神/深川神明宮

東京都江東区森下1-3-17(Mapion/googlemap

深川神明宮、寿老神と御朱印

深川神明宮(ふかがわ しんめいぐう)
正式名称:深川神明宮
旧称:天祖神社
御祭神:天照大神
創建年代:慶長年間(1596~1615)以前
鎮座地:東京都江東区森下一丁目3-17
社格等:旧郷社
http://www.fukagawa-shinmei.com/

深川の総鎮守。深川の地を開拓した深川八郎右衛門が屋敷内に小祠を設け、伊勢神宮の御分霊を勧請したことを起源とします。

寿老神は境内の寿老神社に祀られています。

2.布袋尊/深川稲荷神社

東京都江東区清澄2-12-12(Mapion/googlemap

深川稲荷神社、布袋尊と御朱印

深川稲荷神社(ふかがわ いなり じんじゃ)
正式名称:深川稲荷神社
旧称:西大稲荷
御祭神:宇迦魂命
創建年代:寛永7年(1630)
鎮座地:東京都江東区清澄二丁目12-12
社格等:旧無格社

寛永7年(1630)の創建。元の町名が西大工町だったことから西大稲荷と呼ばれたとか。

布袋尊は御社殿内の厨子に安置されていますが、社殿前にも布袋様の石像があります。

3.毘沙門天/雲上山 龍光院

東京都江東区三好2-7-5(Mapion/googlemap

龍光院、毘沙門天と御朱印

龍光院(りゅうこういん)
正式名称:雲上山 龍光院
旧称:法龍院・清光院・清心院
御本尊:阿弥陀如来
創建年代:慶長16年(1611)
開山:-
所在地:東京都江東区三好二丁目7-5
宗派:浄土宗
http://ryukoin.tokyo/

慶長16年(1611)阿茶の局の発願によって創建された龍徳山雲光院の塔頭として創建された法龍院・清光院・清心院が後に合併して龍光院となりました。

毘沙門天は寺が現在地に移転したときに鬼門除けとして造立された3尺(約90cm)の石像でしたが、昭和20年(1945)戦災で焼失。現在は昭和49年(1974)に造立された3尺の楠木の木像を祀っています。七福神の御開帳期間は本堂内の正面に安置しているようです。

4.大黒天/妙献山 円珠院

東京都江東区平野1-13-6(Mapion/googlemap

円珠院、大黒天と御朱印

円珠院(えんじゅいん)
正式名称:妙献山 円珠院
御本尊:三宝尊
創建年代:享保年間(1716~36)頃
開山:義勝院日演
所在地:東京都江東区平野一丁目13-6
宗派:日蓮宗

江戸十大祖師の随一として名高い法苑山浄心寺の塔頭として享保年間(1716~36)の頃に創建されました。開基は旗本・永見甲斐守の娘・お寄の方(法名・円珠院殿妙献日寄大姉)。

大黒天は、大黒堂に小さな木像と享保5年(1720)のものという画像が祀られ、境内にも破顔大黒天の石像が安置されています。

5.福禄寿/双修山 心行寺

東京都江東区深川2-16-7(Mapion/googlemap

心行寺、福禄寿と御朱印

心行寺(しんぎょうじ)
正式名称:双修山 養源院 心行寺
御本尊:阿弥陀如来
創建年代:元和2年(1616)
開山:光蓮社団誉一路屋道上人
所在地:東京都江東区深川二丁目16-7
宗派:浄土宗
http://www.shingyoji.or.jp/

元和2年(1616)八丁堀に創建、寛永10年(1633)深川の現在地に移りました。開山は観智国師の高弟・屋道上人、開基は岩国城主・吉川監物の室・養源院殿。

福禄寿は境内の六角堂に祀られています。また、その脇にも福禄寿の石像が安置されています。

6.弁財天/宝珠山 冬木弁天堂

東京都江東区冬木22-31(Mapion/googlemap

冬木弁天堂、弁財天と御朱印

冬木弁天堂(ふゆき べんてんどう)
正式名称:宝珠山 冬木弁天堂
御本尊:弁財天
創建年代:承応3年(1705)
開基:冬木五郎右衛門直次
所在地:東京都江東区冬木22-31
宗派:真言系単立寺院

冬木の地名の由来となった材木商・冬木屋の屋敷内に祀られていた弁天堂を、明治3年(1870)一般の人にも開放しました。元は承応3年(1654)冬木屋の初代・上田五郎右衛門直次が日本橋茅場町の屋敷内に竹生島より勧請し、宝永2年(1705)孫の弥平次が当地に遷したといいます。

弁財天は御本尊として本堂内に祀られています。

7.恵比須神/富岡八幡宮

東京都江東区富岡1-20-3(Mapion/googlemap

富岡八幡宮、恵比須神と御朱印

富岡八幡宮(とみおか はちまんぐう)
正式名称:富岡八幡宮
旧称:永代寺八幡宮・深川八幡宮
御祭神:応神天皇他八柱
創建年代:寛永4年(1627)
鎮座地:東京都江東区富岡一丁目20-3
社格等:旧府社
http://www.tomiokahachimangu.or.jp/

菅原道真の子孫とされる長盛法印が夢告を受け、先祖伝来の八幡大菩薩像を携えて江戸に至り、永代島と呼ばれる小島の周囲を開拓して永代寺と富岡八幡宮を開創しました。徳川将軍家の庇護を受けるとともに、深川の木場を中心として広く信仰を集めました。

恵比須神は本社西側の恵比須宮に祀られています。

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谷中七福神(前)
谷中七福神(後)
日本橋七福神(前)
日本橋七福神(後)
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