御朱印考察

御朱印考察

「御朱印」という名称について(3)

大正期に「御朱印」という言葉が定着していなかったことをうかがわせる資料として、大正13年に朝日新聞社から出版された『御成婚奉祝 神社山陵参拝記』があります。 これは、皇太子(昭和天皇)御成婚を記念して朝日新聞社が東京本社と大阪本社の記者各4...
御朱印考察

「御朱印」という名称について(2)

もともと「朱印」というのは朱肉を用いた印を表す普通の名詞で、それに「御」をつけて丁寧な言い方にしたのが「御朱印」です。 昭和4年(1929)北御堂・津村別院(大阪)。珍しい黒印の御朱印(?)です。 印章には朱肉を用いる朱印と墨を用いる黒印が...
御朱印考察

「御朱印」という名称について(1)

現在、「御朱印」といえば、たいてい神社仏閣に参拝した証としていただく印(と墨書)のことを指します。しかし、本来「御朱印」は神社仏閣の印に限定して使われた言葉ではありません。むしろ、昔は「御朱印」と呼ばなかっただろうと考えられるのです。 神社...